倉敷の星野仙一記念館、11月で閉館へ 生前「ワシの応接間」

小沢邦男
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 倉敷市美観地区にある「星野仙一記念館」が、11月末をもって閉館することになった。同市出身で元プロ野球選手・監督の故星野さんの思い出の品々がそろう施設だが、コロナ禍で臨時閉館が相次ぎ、館長の延原敏朗さん(80)が、自身の年齢なども理由に一区切りつけることにした。

 記念館は、星野さんと40年来の交流があった延原さんが、一般社団法人を立ち上げて2008年3月に開館した。星野さんが中日、阪神、楽天時代に着用したユニホームをはじめ、沢村賞正力松太郎賞の受賞記念メダルなど、星野さんの野球人生を凝縮した約千点を収蔵する。

 開館以来、約50万人が来館した。星野さんも生前は、岡山に戻るたびに足を運び、「ここはワシの応接間」と笑顔でくつろいだ。開館当初は300点ほどの展示品だったが、星野さんと延原さんが球団とかけ合うなどして増やし続けた。

 ただ、コロナ禍による緊急事態宣言が出されるたびに臨時休館となり、延原さんは自身の健康上の事情も考慮し、秋の行楽シーズンが終わる11月末で閉館することにした。「ファンや関係者には大変申し訳ないけど、体力の限界。星野も『(長い間)ようやった』とほめてくれるだろう」と延原さん。収蔵品はすべて倉敷市に寄贈するという。(小沢邦男)