輸入できないから自前で生産 兵器も家電もMade inイラン

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テヘラン=飯島健太
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 イランが兵器や自動車、家電など様々な分野で国産化を進めている。米国による経済制裁で他国に頼れなくなったための苦肉の策だが、「抵抗経済」の旗印の下、成果が出始めている。(テヘラン=飯島健太

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イラン企業の洗濯機などを取りそろえる家電販売店=テヘラン、飯島健太撮影

 9月9日、イラン海軍の駆逐艦サハンド(1300トン)が133日間、計4万5千キロの航海を終え、南部バンダルアバス港に戻ってきた。5月2日に出港し、喜望峰を回って7月25日にロシアのサンクトペテルブルクに寄港。帰路はスエズ運河を抜けてきた。

 最高指導者ハメネイ師は9月11日、「名誉ある帰還に祝意を伝える」と称賛。地元メディアは「史上初の偉業」として大きく報道した。航海が注目を集めたのは、この駆逐艦が100%国内製造だったからだ。

 イランは1979年の革命まで続いた王制の時代、軍艦や戦闘機の調達や修理を友好関係にあった欧米諸国に頼った。革命を境に欧米と関係が途絶えると、艦体や機体が老朽化しても買い替えはもちろん、修理すら頼れなくなった。今年6月には、軍艦がオマーン湾で出火し、沈没した。40年以上前に建造された英国製だった。

 イランの軍事評論家ムハンマ…

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