3~4分の早退が積もって… 消防隊員を戒告処分 コロナも背景

松沢拓樹
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 数分の早退を無断で繰り返し、計約4時間半の勤務を怠ったとして、福岡市は15日、市内の消防署に勤務する男性隊員(58)を戒告の懲戒処分にし、発表した。新型コロナウイルス対策で、勤務交代時の引き継ぎが簡略化されたことが背景にあるという。

 市消防局によると、隊員は昨年8月~今年6月、本来の退勤時間である午前9時より3~4分早い退勤を79回繰り返したという。市は、早退の回数や時間は勤務日誌や同僚への聞き取りなどで確認。この時間分の給与とそれに基づいた賞与を含めた計約5万2千円の返納も命じた。

 隊員の勤務は24時間態勢で、午前8時45分から15分間は引き継ぎ時間だった。以前は隊員がそろって交代する「大交代」の式があったが、昨年8月以降は新型コロナ対策で式がなくなり、引き継ぎが簡略化されていた。隊員は、引き継ぎを終えると午前9時になったと思い込み、早く帰ったという。

 6月中旬、消防局に情報提供があり発覚した。現在は「大交代」を再開している。(松沢拓樹)