無料食料に困窮学生の列 授業はオンライン 「友達できずつらい」 

有料会員記事2021衆院選新型コロナウイルス

芳垣文子
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 今月2日、北海道江別市のJR大麻駅に近い建物の一角で、学生向けに食料品を無料で提供するフードバンクの催しが開かれた。午前11時の開始前から、受付には十数人が列を作った。

 江別市内の大学2年生の女性(20)は、1番に並んだ。自宅に入っていたチラシで知り、初めて来てみた。パスタや缶詰、カップ麺、お菓子などを詰め合わせたセットのほか、食用油や5キロのお米を手に入れた。「不足しがちな炭水化物がたくさんあって幸せ」と顔をほころばせた。

コロナと政策 衆院選@北海道

 19日公示、31日投開票の衆院選は、医療体制や経済の立て直しなどコロナ対策が最大の争点となりそうです。コロナ禍の下で求められる政策を、北海道に関わる様々な課題とともに現場で探ります。北海道から随時配信します。

 函館市出身。勉強の傍ら、札幌市内でコールセンターのオペレーターのアルバイトをしている。仕送りは受けていないから、シフトは絶対に減らさないで欲しいと職場には頼み込んでいる。月8万円の収入は大きい。

 奨学金も受けている。1年目は利子付きと無利子の2種類で月8万円、今年度は無利子だけにして月6万9千円。バイト代と奨学金を合わせると月々の収入は約15万円だが、家賃や食費、光熱費などを合わせると収支はぎりぎりだ。

 昨年入学して以来、新型コロナウイルスの影響で授業はほぼオンライン。友人をつくり、交友を広める状況にはほど遠い。

 オンライン授業の「質」は教員によってまちまちだ。内容が充実している先生もいれば、簡単な資料だけだったり、資料配布が遅れがちだったり。「対面がほぼないのに授業料を同じように払わなければならないのは疑問」。通信機器の費用も自己負担で、親に頼って購入した。

 入学式はなかったからスーツも持っていない。「友達ができないのがつらい。コールセンターの40代以上の先輩女性たちにかわいがられています」と苦笑する。「こんなことなら函館の実家にいてもよかった」との思いもよぎる。

 江別市内の別の大学に通う1…

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