岸田首相肝いり「新しい資本主義実現会議」 菅前首相の会議は廃止に

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古賀大己
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 岸田文雄首相がめざす「成長と分配の好循環」の具体策を話し合う「新しい資本主義実現会議」が15日、設置された。月内に初会合を開き、数十兆円規模の経済対策などの議論を始める予定だ。衆院選前に立ち上げることで、目玉政策への取り組みをアピールする狙いもある。

 「新しい資本主義実現は、新内閣の目玉となる取り組みだ。いよいよこれから始まるな、という思いを強くしている」。15日午後、首相は内閣官房で「新しい資本主義実現本部事務局」と書かれた看板を壁に掛け、満足げに語った。山際大志郎・新しい資本主義担当相は同日の会見で、「会社を形作っているのは株主だけではない。様々なステークホルダーにとってプラスとなるあり方が新しい資本主義だ」と語った。

 発表された実現会議は、首相を議長とし、副議長を山際大志郎・新しい資本主義担当相と、松野博一官房長官、事務局長には首相の側近の木原誠二官房副長官を充てた。有識者は15人選び、33~80歳の男性8人、女性7人で「老壮青のバランスを意識した」という。「日本の資本主義の父」とも呼ばれる渋沢栄一氏の玄孫で、コンサルティング会社「シブサワ・アンド・カンパニー」代表の渋沢健氏のほか、労働者の代表として芳野友子・連合会長、人工知能(AI)を活用して仕事を効率化する商品を手がけるベンチャー「シナモン」創業者の平野未来社長、AI研究者の松尾豊・東大院教授らを選んだ。

「看板の掛け替え」冷めた声も

 衆院解散の翌日、選挙公示を…

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