ジャニーズのタレント育てた 藤島メリー泰子さんの知られざる素顔

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林るみ
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 今年8月に93歳で亡くなった、ジャニーズ事務所名誉会長の藤島メリー泰子さん。1990年代から知る記者が見てきた、知られざる素顔とは。

早変わり衣装、うちわ…発想豊か

 愛称は「メリーさん」。スラックス姿に大きな眼鏡がトレードマーク。言葉は歯に衣(きぬ)着せずストレート。ジャニーズ事務所創業者で実弟の、故ジャニー喜多川前社長とともに、1962年の創業以来、男性アイドル文化を育ててきた姿からは、業界の第一線に立つ女性の潔さが感じられた。「日本でも女性が活躍する時代が来る」とよく語っていた。

 副社長として、事務所の経営、メディア戦略を一手に引き受けた。デビュー後のタレントの教育に携わり、私生活にわたるまで細かく面倒をみた。タレントのファンへの対応やマナーについては厳しかったという。

 ジャニーさんが次々に新しいグループを作っていたとき、「男(ジャニーさんのこと)はどんどん子どもをつくるけれど、結局、あとの子育ては女(自分のこと)がすることになるんだから」と笑いながら、肩をすくめて言ったことがある。

 初期には衣装や舞台監修も手がけた。手縫いで自分で衣装を作ったと言っていた。発想力が豊かで、70年代には舞台の「早変わり衣装」の実用新案を出願している。ファンに、家庭にあるうちわ、懐中電灯をコンサート会場に持ち込んでそれを振って応援することを提案。それがのちにペンライトやタレントの顔写真のうちわを振る、ジャニーズ特有の応援スタイルになり、応援グッズの発売につながったという。

記事の後半では、活字への思いとインターネットへの先見、イラク戦争や災害にまつわる秘話をご紹介します

地震の犠牲になったファンに

 その辣腕(らつわん)ぶりに…

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