「俺は日本人や」 外見で区別されるモヤモヤ描く映画「WHOLE」

有料会員記事

佐藤美鈴
写真・図版
「WHOLE/ホール」に主演する川添ウスマンさん(左)とサンディー海さん=東京都内、佐藤美鈴撮影
[PR]

 複数のルーツを持つ若者たちの日常の経験やアイデンティティーをめぐる葛藤を、実体験を交えて描いた映画「WHOLE/ホール」が公開されている。主人公2人を演じた川添ウスマンさん(26)とサンディー海さん(25)は「映画を会話の種にして」と口をそろえる。

 映画は44分。ウスマンさんが脚本を手掛け、兄の川添ビイラルさんが監督を務めた。

 留学先の大学から居場所を求めて日本に帰国した春樹(サンディー)は、好奇や偏見の目でジロジロと見られることにうんざりしていた。団地で母と暮らす建設作業員の誠(ウスマン)は一見うまくやり過ごしているが、実は出自や父の存在に向き合えずにいた。異なる環境で生きる2人が関わり合うことで、一歩を踏み出していく物語だ。

写真・図版
「WHOLE/ホール」 (C)078

 ウスマンさんは母は日本人、父はインド、パキスタンサウジアラビアにルーツを持ち、サンディーさんは母は日本人、父はアメリカ人。2人とも生まれも育ちも日本だが、外見で「区別」されてきたという。

 ウスマンさんは「自分のルーツを探るタイミングでもあり、今まで感じていたことを整理したい気持ちがあった。日本人として受け入れてもらえないしんどさといった思いをひたすら詰め込みました」と話す。

 演じる誠の「俺は日本人や」…

この記事は有料会員記事です。残り850文字有料会員になると続きをお読みいただけます。