双子パンダ、早かった名前発表 「上野の法則」をひもとくと

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本間ほのみ
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 シャオシャオ(暁暁)とレイレイ(蕾蕾)。上野動物園東京都台東区)で6月に生まれた双子のジャイアントパンダの名前が今月上旬、発表された。予定より少し早めの発表に、地元・上野では街を挙げての命名祝いの準備が急ピッチで進んでいる。(本間ほのみ)

「パンダ効果」に乗りたい上野

 2頭の名前が発表された8日、上野の商店主らでつくる上野観光連盟の理事長二木忠男さん(68)は予想していた発表日より早いニュースに驚いた。名前発表は10月中旬以降と聞いていた。「2頭の名前を大切に、上野の街を盛り上げたい」と、街に掲げる双子パンダの名前入りペナントやポスターを急ピッチで制作中だ。パンダによる経済波及効果は大きいといい、「コロナで今上野は沈んでいる。パンダ効果に乗っていきたい。年末に向けて盛り上げていく」と意気込む。ペナントやポスターは今月末までには街に飾りたい、としている。

 松坂屋上野店では8日の名前発表直後から2頭の名前を印字したパネルを店頭に飾り、双子の「2」にちなんで「20%オフ」や「20グラム増量」といったセールを始めた。9月下旬から婦人服売り場の一角にパンダグッズを集めたコーナーを作り、名前発表のその日に向け、準備を進めていた。

 名前発表直後の週末となった9、10日は、緊急事態宣言が解除されていたこともあり、多くの来客があったという。広報担当者は「名前は上野のみんなが心待ちにしていたこと。この盛り上がりをもっと継続させていきたい。長くゆっくりお祝いしたい」と喜ぶ。

 松坂屋上野店地下1階。ファンの間で「パンダ案内所」とも呼ばれる「上野案内所」は、約180点のパンダグッズが並ぶ。名前発表当日は普段の4倍にもなる来客数があり、スタッフの人手が足りなくなったという。案内所店長の桜井智子さん(37)は「上野の街に笑顔が戻ってきたようだった」と話す。

 9月に上野駅近くにオープンしたパン屋「米よりパンだ!?」は発表当日の夜、店の看板に2頭の名前を入れた。翌日には双子パンダをモチーフにしたちぎりパンに名前を刻印して販売。土日で用意した200個が完売した。老舗西洋料理店「上野精養軒」でも9日から命名を記念したデザートを用意した。

 双子パンダの「熱風」は上野の周辺にも吹いている。台東区浅草橋の老舗人形店「吉徳」ではパンダのぬいぐるみ「シンフーパンダ(幸福大熊猫)」を製造、販売している。10年以上のロングセラーとなっているこのぬいぐるみ、10月初旬ごろには注文数は右肩上がりとなり、名前が発表されると、通常時の5倍ほどにふくれあがった。

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