黒人男性の死亡事件も機に 貧困・差別追い、弱者・少数者に寄り添う

有料会員記事

論説委員・沢村亙
[PR]

現場へ! 米ローカルメディアの挑戦④

 「弱者(バルネラブル)コミュニティー担当記者」。米南部フロリダ州の新聞タンパベイ・タイムズのクリス・オドンネル(55)が、新任の編集長から耳慣れぬ持ち場を命じられたのは2016年だった。貧困層、障害者、ホームレス。文字どおり、弱者をとりまく問題を専門に取材する。

 真冬も温暖で、米国の富裕層に人気の引退先として知られるフロリダだが、貧困層も多い。低賃金にあえぐ中南米系の移民、光熱費を節約するため他州から移ってきた住民も少なくない。

 オドンネルは英国ロンドンの中低所得者向けの集合住宅で生まれ育った。その経験から米国に移住して新聞記者になっても貧困層の住宅問題を熱心に取材し続け、新設ポストに白羽の矢が立った。

 とはいえ、貧困地域に「報道…

この記事は有料会員記事です。残り982文字有料会員になると続きをお読みいただけます。