試される「最大級のコロナ対策」 18日開幕の世界体操

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山本大輔
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 世界体操選手権が18日、北九州市で開幕する。新型コロナウイルスのワクチン接種や検査の陰性証明を使う政府の実証実験の対象で、東京五輪などを参考にした「最大級のコロナ対策」(関係者)が試される国際大会になる。

 大会組織委員会は17日までに、海外からの関係者計4人の感染を確認している。ブラジルアルメニアから来た2人は羽田空港の検疫で、英国とドイツから来た2人は北九州市でのPCR検査で陽性反応が出た。いずれも隔離され、大会には参加できない。組織委担当者は「恐らく海外で感染したウイルスを発症と同時に検知できた事例。今後も早期発見に努め、感染防止を防ぎたい」と話す。

 15日に公式練習が始まった世界体操には約60カ国、900人以上の選手団が参加予定。24日まで市立総合体育館で行われる。27~31日の日程で、西日本総合展示場新館が会場となる新体操選手権の選手団(40カ国以上、約500人)や、両大会関係者、ボランティアらを含めると、総勢2千人以上が北九州市に集う。

 両大会を同時期に開催するのは初めて。北九州市や福岡県は国際イベントをコロナ後の景気浮揚策に取り込みたいだけに、コロナの感染確認などによって大会運営に支障が出れば、痛手となる。

選手団分離、バブル方式を徹底

 新型コロナの第6波に向けた準備が国内で重視されるなか、両大会のコロナ対策は、選手団と一般人を分離する「バブル方式」と、政府の実証実験に基づく観客への「ワクチン・検査パッケージ」が両輪だ。

 バブル方式では入国を成田・羽田両空港に限定し検疫を実施。入国前14日間の健康観察や検温結果の記録が必要で、入国審査時には各国出発前72時間以内に受けた検査の陰性証明書を提出する。日本国内での接触確認や位置情報の記録などをする複数のアプリのダウンロードも入国条件だ。登録選手の数も体操は各国最大10人、帯同スタッフは選手の約2倍、新体操は最大9人、スタッフは選手の約1・5倍まで縮小させた。

 北九州・福岡両空港を経由して現地入りする選手団は市内16の宿泊施設に滞在し、一般客とは完全に分離した宿泊階になる。各階やロビーなどには監視員を置く。食事は宿泊施設か大会会場でとるのが原則だが、一般客との分離管理ができない場合は、指定されたレストランの利用もある。

 大会期間中は最低5回のPCR検査と3回の抗原検査が義務づけられる。これは政府が外国からの入国者に定める通常の水際対策よりも回数や頻度が厳しく、陽性者は大会に参加できない。選手団の行動範囲は主に大会会場2施設と練習場4施設(うち2施設はプールや緑地でのリラクセーション用途を兼ねる)に限られる。移動は専用バスかハイヤーを使用し、常に大会関係者がつきそう。

接種証明か陰性証明、観客の入場条件

 実証実験で100%の収容が…

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