神戸市長選、3選めざす現職に新顔挑む 人口減対策など論戦へ

鈴木春香
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 神戸市長選が17日、告示される。3選をめざす現職の久元喜造市長(67)=自民、立憲、公明、国民推薦=ら5人がいずれも無所属で立候補を予定している。人口減少新型コロナ対策などが論戦の焦点になりそうだ。衆院選と同じ31日に投開票される。

 久元氏のほかに立候補を表明しているのは、県労働組合総連合事務局次長の岡崎史典氏(52)=共産推薦、新社会支持=、元兵庫県加西市長の中川暢三氏(65)、空手教室代表の酒谷敏生氏(50)、弁護士の鴇田(ときた)香織氏(53)。与野党が相乗りで推薦する現職に新顔4人が挑む構図だ。

 前回市長選で候補を立て、7月の兵庫県知事選で斎藤元彦知事を自民と共に推した維新の動向が注目されたが、今回は擁立を見送った。6月の尼崎市議選で議席を増やすなど県内でも勢いを増していたが、維新関係者は「適任者が見つからず、衆院選へ注力するとの判断になった」と話す。

 維新市議の一人は「斎藤知事と久元市長の関係は良好で県市の協調に問題はない。維新が重視する行財政改革にも久元氏は前向きに取り組んでいる」と言う。ただ、与野党相乗りの久元氏の支援には乗れないとして自主投票にする方針だ。

 論戦テーマの一つになる市の課題は、歯止めがかからない人口減少だ。市の人口は150万人余りだが、住民基本台帳で見ると、2020年の1年間に6753人減った。全国の市区町村で2番目に大きい減り幅だった。特に若者が就職時に大阪や東京に流出する傾向が見られ、引き留め策が課題になっている。

 本格的に動き出した中心部・三宮の再整備については、コロナ禍の財政悪化などを理由に計画の見直しを求める声も上がる。

 久元氏はこれまでの施策を「3期目で全面的に開花させる」と、新型コロナ対策の強化や三宮再整備の着実な実行を訴えており、2期8年の市政が評価されることになる。

 一方、岡崎氏は三宮再整備の財源をコロナ対策などに回すよう訴える。中川氏は規制緩和や減税で臨海部外国資本を呼び込むと主張。酒谷氏は子育て世帯への給付の拡充を前面に出し、鴇田氏は仮設のコロナ病床設置や子育てを楽しめる街の実現を訴えている。(鈴木春香)