大分の親子殺害、5万円以外の金品手つかず 容疑者の動機を捜査

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 大分県宇佐市安心院(あじむ)町の民家で母子が殺害された事件で、この民家からは現金約5万円以外に奪われた金品はないとみられることが、大分県警への取材でわかった。強盗殺人容疑で逮捕された会社員佐藤翔一容疑者(36)=大分市緑が丘1丁目=と2人は面識がなかったと県警はみており、なぜこの民家に押し入ったのか、動機を慎重に調べている。

 発表によると、佐藤容疑者は2020年2月2日夜、宇佐市安心院町荘の民家で、農業山名高子さん(当時79)と長男の郵便配達員博之さん(同51)の首などを刃物のようなもので刺すなどして殺害し、現金約5万円を奪った疑いがある。県警は認否を明らかにしていない。

 現金は室内にあったものとみられ、強盗が目的だった可能性がある。ただ、捜査関係者によると、2人の財布は残されており、通帳も室内にあった。引き出しなどに目立った物色の形跡もなく、ほかに奪われたとみられる金品は確認されていないという。

 佐藤容疑者は以前、宇佐市内に住んでいたことがあったが、現在の自宅は大分市郊外の住宅地にある。近所の住民によると、妻と子ども3人との5人暮らしで、3年ほど前に大分市内から引っ越してきたという。「地域の清掃活動にも参加し、率先して側溝などを泥まみれになりながら掃除していた。(逮捕は)信じられない」と話した。

 別の住民によると、佐藤容疑者は中津市内の自動車工場に勤め、車で片道1時間以上かけて通勤していたという。事件現場となった安心院地域は、通勤の通り道だった可能性がある。

 大分県警は16日、強盗殺人容疑で逮捕した佐藤翔一容疑者(36)の自宅を親族立ち会いのもと家宅捜索した。午前10時半から約4時間にわたって捜索。押収物は2箱分だった。

■事件現場の住民「安心した」…

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