政治への女性進出どうすれば ブレイディみかこさんの答えは?

コーディネーター・秋山訓子
【動画】生き抜くためのシスターフッド 女性と政治の今と未来
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 国際シンポジウム「朝日地球会議2021」(朝日新聞社主催)はオンラインで開催され、3日目の19日、対談「生き抜くためのシスターフッド 女性と政治の今と未来」を配信した。世界では女性の指導者が近年次々に誕生している。ドイツメルケル首相ニュージーランドアーダーン首相、台湾の蔡英文(ツァイインウェン)総統らが注目を集めた。一方、日本では政治の場になかなか女性が増えない。英国在住のライター、ブレイディみかこさんは女性が活躍し、混迷する社会を生き抜く鍵を「シスターフッド」という言葉で表現した。

 ブレイディさんは、コロナ対策で女性の指導者が手腕を発揮したことについて、「女性が政治でトップまで駆け上がるのはとても難しい。政治的手腕を持つ方々だからこそ、コロナ対策も優れていた」と分析。さらに、ニューヨーク大学の教授のコメントを引用して「女性の政治指導者が出る国は、(国民が)政府を比較的信頼している。政府から自由の制限をお願いされたときに、信頼があるからきちんと従う。だから、コロナ対策がうまくいくのではないか」とも語った。

 女性の活躍には、シスターフッド、女性同士の連帯が重要だと強調する。

 格差が広がる中、一部の人たちが上昇していく「個人的フェミニズム」の時代は終わったと指摘。「みんなで一緒に勝ち取り向上していく」ことが必要で、女性全体の地位向上が女性議員の数が増えることにもつながる、と唱えた。

 他者の感情や経験などを理解する能力「エンパシー」の重要性にも言及した。英国がEUから離脱したときの経験を引き、「社会的階層や境遇、考え方による分断が憎悪を生み出した。憎悪を生まないためにも、近所や職場などでふだん話したことがない人たちとつながり、シスターフッドでも学び合うことが大切」と話した。

 視聴者から寄せられた質問にこたえ、託児所での保育士の経験も語った。

 「『子どもたちの階級闘争』という本に書いたが、その託児所は貧困層やシングルマザーも多く利用し、人種や宗教、階層のるつぼで、もめることも多かった。でも母親たちも保育士も、子どもたちを守るっていう一点でつながり助け合った。女たちって捨てたもんじゃないと思えて力をもらったし、私の執筆活動の原点」と振り返った。(コーディネーター・秋山訓子)

 世界では女性の指導者が近年次々に誕生している。ドイツメルケル首相ニュージーランドアーダーン首相、台湾の蔡英文(ツァイインウェン)総統らが注目を集めた。一方、日本では政治の場になかなか女性が増えない。英国在住のライター、ブレイディみかこさんは女性が活躍し、混迷する社会を生き抜く鍵を「シスターフッド」という言葉で表現した。

 ブレイディさんは、コロナ対策で女性の指導者が手腕を発揮したことについて、「女性が政治でトップまで駆け上がるのはとても難しい。政治的手腕を持つ方々だからこそ、コロナ対策も優れていた」と分析。さらに、ニューヨーク大学の教授のコメントを引用して「女性の政治指導者が出る国は、(国民が)政府を比較的信頼している。政府から自由の制限をお願いされたときに、信頼があるからきちんと従う。だから、コロナ対策がうまくいくのではないか」とも語った。

 女性の活躍には、シスターフッド、女性同士の連帯が重要だと強調する。

 格差が広がる中、一部の人たちが上昇していく「個人的フェミニズム」の時代は終わったと指摘。「みんなで一緒に勝ち取り向上していく」ことが必要で、女性全体の地位向上が女性議員の数が増えることにもつながる、と唱えた。

 他者の感情や経験などを理解する能力「エンパシー」の重要性にも言及した。英国がEUから離脱したときの経験を引き、「社会的階層や境遇、考え方による分断が憎悪を生み出した。憎悪を生まないためにも、近所や職場などでふだん話したことがない人たちとつながり、シスターフッドでも学び合うことが大切」と話した。

 視聴者から寄せられた質問にこたえ、託児所での保育士の経験も語った。

 「『子どもたちの階級闘争』という本に書いたが、その託児所は貧困層やシングルマザーも多く利用し、人種や宗教、階層のるつぼで、もめることも多かった。でも母親たちも保育士も、子どもたちを守るっていう一点でつながり助け合った。女たちって捨てたもんじゃないと思えて力をもらったし、私の執筆活動の原点」と振り返った。(20日に再配信)(コーディネーター・秋山訓子)