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コロナ禍で世界の10人に1人が飢餓に 食料危機の現場から

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 コロナ禍が食料危機に拍車をかけている。国連によると昨年、世界のほぼ10人に1人にあたる8億1千万人が飢餓に苦しんだ。政情不安や自然災害ワクチン接種の遅れも加わり、今年も改善の兆しはない。西アフリカのガンビアで国連世界食糧計画(WFP)の事務所長を務める津村康博さんに危機の現状を聞いた。

 ガンビアの人口は約230万人。主産業は農業と観光で、1人当たりの総収入が年約800ドルに満たない貧困国だ。コロナの累積感染者は約1万人だが、ウイルス検査が帰国者などごく一部に限られ、「実際の感染者はもっと多いはず」と津村さん。ガンビアを含めアフリカの多くの国がロックダウンなど厳しい移動制限を講じた。「水道やトイレがない世帯が多く、相当な不便を強いられた」

 庶民を苦しめるのが主食のコメをはじめ5割を輸入に頼る食料の高騰だ。コロナ禍前に比べ2割も値上がりした。不作や輸出制限に加え、感染拡大による人手不足、先進国での巣ごもり需要の拡大などで国際物流が混乱。「家の敷地で野菜を育ててしのぐ家庭が増えた」(津村さん)

 多くの貧困国がWFPなどと連携して学校給食による子供の栄養確保に取り組んできたが、その学校もコロナで軒並み閉鎖に。ガンビアでは、日本からの支援もあり一部地域で4月に給食が再開し、教室に子供たちの笑顔が戻った。

 津村さんによると、調理用の…

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