動き出した北朝鮮、金正恩総書記の狙いは 後継見抜いた専門家の読み

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ソウル=神谷毅
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 北朝鮮は最近、ミサイル発射を繰り返し軍事力を見せつける。かと思えば韓国には秋波を送る。動き始めた金正恩(キムジョンウン)総書記は何を狙っているのか。韓国の情報機関で30年以上、北朝鮮を分析した専門家がいる。故金正日(キムジョンイル)総書記の後継を正恩氏といち早く見抜き、一目を置かれたというイムさん(仮名)に読み解いてもらった。

 「韓国の保守や日本のメディアは興味本位でしかない。正恩氏の体重が少しぐらい減ったって、そこまで騒がなくていいだろう?」

 「『正恩氏が追い詰められているからだ』『権力基盤が弱いからだ』。自分たちに都合の良い解釈ばかりだ」

 イムさんに北朝鮮の内情や狙いを取材にいくと、よくたしなめられる。

 「それでは見誤るよ」

あれから10年

 2011年末、金正日総書記が死去した。正恩氏が後継者となって、この年末で10年となる。北朝鮮は「10周年」の起点を12年に設定している。今年から来年は特別な時期にあたる。

 国家情報院によれば、正恩氏の体重は権力継承時に約80キロとみられた。昨年は140キロにまで増えたと推定される。権力を維持するためのストレスによる過食。肥満による成人病の疑いも指摘されてきた。

 その正恩氏が最近、別人のよ…

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