クイーンが与えてくれた自信 あのボクサーの入場曲から選んだフリー

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坂上武司
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 フリーは伝説のロックバンド「クイーン」の名曲を3曲つないだ「クイーン・メドレー」。その中にある「伝説のチャンピオン」が、横井ゆは菜(21)=中京大=を奮い立たせた。

 「洋楽なので和訳をいま一度理解しようと調べてみたんです。最後の『伝説のチャンピオン』のところで『くよくよしている暇はない』という部分があって、今私めっちゃくよくよしてるじゃんと思って。今まで何となく聞いてきたものが、ちゃんと自分に必要なものが入っているな、と」

 9月26日の中部選手権の女子フリー。ショートプログラム(SP)7位と大きく出遅れた横井は、前日のSPのミスを帳消しにするような、気迫のこもったフリーを演じきった。最後のフレディ・マーキュリーを模した右腕を高々と挙げたポーズを決めた後、右の拳を力強く振り下ろした。フリーは2位となり、総合2位と順位を盛り返した。

 「曲の意味にあわせて表情をつけて久しぶりに演技することができた。自分の持ち味を今まで出していなかったことに気づいた。自分はこうやってやりたいんだということを思い出してやれた」。試合後のインタビューは、どこか吹っ切れたような面持ちだった。

 2018年に全日本ジュニア選手権を制した。シニア1年目の19~20年シーズンはグランプリ(GP)シリーズのNHK杯4位、全日本選手権5位と躍進。その後に襲ってきたのがコロナ禍による暗澹(あんたん)とするシーズンだ。

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