気候危機訴える「ジェネレーション・レフト」 国内の当事者の思いは

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聞き手・山本悠理
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 いま「ジェネレーション・レフト」が脚光を浴びつつある。暴走する資本主義の変革や深刻化する気候危機への対応を求め、社会運動を繰り広げる若い世代を指したものだ。日本でも、8月に関連本が相次いで刊行された。

 グレタ・トゥンベリさんが始めた抗議活動の影響を受け、各地で「ジェネレーション・レフト」が中心となり、気候変動がもたらす国家間、世代間などの不公平を是正する「気候正義」や脱成長を訴える声が高まる。一方で、日本社会ではまだ、こうした動きが盛り上がりを欠く。世界と日本の現状の違いに、当事者は何を思うか。「Fridays For Future Tokyo(FFFT)」でオーガナイザーを務める黒部睦さん(20)に聞いた。

 くろべ・むつみ 2001年、東京都生まれ。国立音楽大学2年。2019年度少年少女国連大使として活動。現在は国内で気候正義や持続可能な社会の実現を訴える運動「Fridays For Future Tokyo」のオーガナイザーを務める。

 

――FFFTの活動について教えてください。

 年に数回、世界各所で同じタイミングに気候危機を訴えるアクションをするのが活動の大きな柱です。コロナ禍前はマーチや署名活動などを主にしていましたが、今はSNS上での発信や、気候変動に関する研究者やインフルエンサーを招いて、オンラインでウェブセミナーを開いてもいます。あくまで団体ではなくムーブメントなので、各自が自分の出来る範囲で加わるというかたちをとっています。SNSで動画を制作したり、海外のメンバーとやり取りしたりと様々な役割がありますが、私は動画への出演などを担当することが多いです。

――黒部さんが活動に加わるようになったきっかけは。

 高校1年の時に先輩に誘われてSDGsのワークショップに行ったことが始まりです。その後高校3年で日本青年会議所が主催している「少年少女国連大使」のプログラムに参加し、スウェーデンに滞在しました。

 その時、たまたま市役所前で…

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