阪神遠のく逆転V 秋山拓巳がお得意様に3被弾、制球力狂わせたのは

内田快
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 (17日、プロ野球 広島カープ4―2阪神タイガース)

 阪神の秋山拓巳がマウンド上でがっくりとひざに手をついた。

 四回1死走者なし。広島の鈴木誠也に投じたフルカウントからの7球目。

 緩い変化球が浮いた。絶好調の4番打者が逃してくれるはずもない。

 左中間席へ完璧に運ばれた。

 三回には林晃汰に左翼席へ、宇草孔基に右翼席にそれぞれ放り込まれていた。いずれも甘く入った球を痛打された。

 五回で降板に追い込まれ、絞り出した。

 「本当に大事な試合でこのようなピッチングをしてしまい、チームに申し訳なく、情けない」

 今季ここまで10勝。広島からはそのうち5勝を稼いでいた。

 そんな「お得意様」を相手に、右腕の大きな持ち味である、精密なコントロールが狂ったのは、重圧のせいだろう。

 登板を前に秋山は「絶対に負けられない」と表現していた。

 加えて、14日までの10試合で味方打線の平均得点は2・5。先発投手にかかる負荷は大きかった。

 得点はロハスの本塁打による2点だけと相変わらず打線は低調だった。

 「序盤に点を取らないとね。秋山も秋山らしく粘れなかった」

 矢野燿大(あきひろ)監督は悔しさを押し殺すように話した。

 ヤクルトのマジックは4に減った。

 阪神が残り7試合を全勝しても、ヤクルトが残り8試合を五分なら追い越すことは出来ない。

 関東遠征を終え、10試合ぶりに戻った本拠で、逆転優勝が遠くかすんだ。(内田快)