インスタ映えの「フルーツ最中」を鉄路で輸送 名鉄が貨客混載の実験

今泉奏
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 名古屋鉄道は18日、生菓子を鉄道で運ぶ貨客混載の実証実験をおこなった。インスタ映えすると人気の「十(と)み果(か)」の看板商品「フルーツ最中(もなか)」を知立駅(愛知県知立市)から神宮前駅名古屋市熱田区)まで運んだ。果物がのった菓子が崩れずに届いたことを確認し、近く本格的に輸送を始める方針だ。

 実験では、知立市内でつくる最中10個を箱に詰め、店の従業員が台車で神宮前駅直結の店舗まで運んだ。従来は車での輸送だったが、鉄道の利用で時間を3分の2に短縮。無料の手荷物の範囲に収まり、乗車運賃410円で運べる。車では高速代だけで820円かかっていたという。

 今後は通常売られる最中約200個を運べるか確認しながら、実用化に向けて取り組む。名鉄はこれまで新聞の貨客混載をしているが、食品の混載は初めて。同社が力を入れる駅前開発とともに、テナント店を商品輸送という側面からもサポートする狙いもある。

 名鉄鉄道事業改革室の小島拓也サブチーフは「コロナ禍で輸送客が減るなか、(車両を)有効活用するためのサービスとして貨客混載を進めたい」と話した。(今泉奏)