恋バナ聞いて20年 「気づかない男性」が多い背景とは

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 この約20年で恋バナを聴くこと、約1200件。恋バナ収集ユニット「桃山商事」代表で、文筆家の清田隆之さん(41)が耳を傾けてきた多くは、女性が抱く男性への不満や疑問。自らにも当てはまると感じつつ、女性に映った男性の姿から「気づかない男」が多い背景を語ってくれました。

 大学2年生の時に女友だちの恋バナや愚痴を男数人で聞く活動を始めました。現在は女性も含めて中心メンバーは4人です。約20年で約1200件の恋バナを聴いてきました。

 サークルの先輩と付き合っていた女友だちに、男子としての意見を求められたのがきっかけです。珍しがられて口コミで広がり、会社ごっこのノリで「桃山商事」と名乗るようになりました。料金はもらいませんが、恋バナをウェブやラジオで発信することは承諾してもらっています。

女性に映った男性の姿にぞくり

 相談はほとんどが異性愛者の女性からの相談です。不倫や失恋、婚活の相手が既婚者とわかった苦しみなど、ひどい男性の言動や振る舞いです。近年は、同性への片思いといった悩みもあります。

 彼氏や夫、カレなど、最低の振る舞いを聴いていると、自分にも思い当たります。「こんなこと言ったことあるぞ」と。「完全に俺じゃん」と背筋が凍ります。

 先輩の男性に抱きつかれて怖い思いをした女友だちに相談され、「どうして一人暮らしの男の部屋に行ったりしたんだよ」と言ってしまったことがあります。セカンドレイプと同種の発言です。

 なんであんなこと言っちゃったのか。反省するには言葉にしてみる必要があります。彼女のことがほんのり好きだったとか、自分なら傷つけるようなことはしないのにとか、細かな感情が入り交じっていた――。言語化すると、構造や要因はそう考えられました。

恋バナ約1200件を聞いてきた清田隆之さん。時に鏡映しの自分の姿が重なるといいます。後半は、男性側はなぜ気づかないのか、その背景を清田さんが探ります。

気づきにくさの背景にあるもの

 恋バナを俯瞰(ふかん)してみると、生まれも育ちも年齢もばらばらな男たちがなぜかそっくりな行動をしている。「小さな面倒を押しつける」「女性の体に無理解」など20のテーマに分類できました。

 ここで問題なのは、女の目に…

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