「ウルトラ」「金妻」の飯島敏宏さん死去 バルタン星人の生みの親

 「ウルトラマン」「金曜日の妻たちへ」などの人気シリーズを手掛けたテレビプロデューサー・監督の飯島敏宏(いいじま・としひろ)さんが17日、誤嚥(ごえん)性肺炎で死去した。89歳だった。葬儀は近親者で営む。喪主は妻弘子さん。

 1957年、テレビ草創期にラジオ東京(現TBS)に入社。ドラマの制作や演出を数多く手掛けた。66年正月に放送が始まった円谷プロの特撮ドラマ「ウルトラQ」に参加し、演出や第1話「ゴメスを倒せ!」は千束北男の筆名で脚本も担当した。

 同年夏からの「ウルトラマン」ではバルタン星人を登場させた。現在まで続く「ウルトラ」シリーズで最も人気の高い敵役となっている。2006年の「ウルトラマンマックス」でも、監督・脚本を務めた。

 70年には木下プロに出向し、山田太一さん脚本の連続ドラマなどをプロデュースした。83年には鎌田敏夫さん脚本の「金曜日の妻たちへ」で「金妻」ブームを起こし、85年までにパート3まで作られた。

 近年は戦争の記憶を残すことに力を注ぎ、自伝的小説「ギブミー・チョコレート」(19年)と、続編を加えた「あの日、ぼくたちは」(21年)を刊行した。映画監督作に「怪獣大奮戦 ダイゴロウ対ゴリアス」「ホームカミング」など。