阪急宝塚線沿線の7ホール、リレー形式で演奏会 音大生発案、運営も

河原田慎一
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 大阪・梅田と宝塚を結ぶ阪急宝塚線沿線にあるコンサートホールが、リレー形式で演奏会を開くイベント「MOT(モット)!」を23日から始める。企画は大阪音楽大(大阪府豊中市)の学生が発案。「音に触れあう」という共通テーマに基づき、七つのホールが12月まで、演奏会をつないでいく。

 音楽と社会の関わりについて学ぶ同大ミュージックコミュニケーション専攻の西村理教授によると、宝塚線沿線には特徴のあるホールが多いが、ホール間の連携は少なかったという。そこで同専攻の学生が、同じ沿線にあるホールをつなぎ、地域の音楽文化を盛り上げる企画を提案。事務局を務めるほか、関連イベントの企画、演奏も担う。

 当初、昨年に始める予定だったが、新型コロナウイルスの影響で1年延期に。音楽イベント自体が「不要不急」とされ、演奏会のほとんどがキャンセルとなった。学生たちは、生の音楽公演から離れた生活を送らざるを得なくなった。

 同専攻3年の宮前あかりさん(21)は「コロナで音楽ホールが遠く離れた場所になってしまった。客席の照明が落ちて静まる瞬間や拍手やざわめきといった環境音を含めて、音や空間に触れる機会をもう一度作りたかった」。2年の小林穂乃花さん(19)は「今まで音楽に親しみがなかった人も家でライブを楽しむようになった面もある」と前向きにとらえる。「こういう時代だからこそ、演奏家と社会の架け橋としての役割について考えた」と話す。

 演奏会と並行し、沿線で企画した関連イベントの一つが11月6日に猪名川運動公園(大阪府池田市)で開く「猪名川Sunset Show」。河川敷の公園にテントを張ってキャンプファイアを模した照明を置き、和太鼓吹奏楽などの演奏を楽しんでもらう。2年の城島佑紀さん(20)は「地域とのつながりの大切さに気づいた」と話す。

 演奏会は、23日=「川西市みつなかホール」(兵庫県川西市)▽30日=「豊中市立文化芸術センター」▽11月1日、27日=「ザ・カレッジ・オペラハウス」(豊中市)▽3日=「常翔ホール」(大阪市)▽13日=「池田市民文化会館」▽28日=「宝塚市立文化施設ベガ・ホール」(兵庫県宝塚市)▽12月5日=「箕面市立メイプルホール」(大阪府箕面市)。

 演目や開演時間などは、公式HP(https://musicekidenmot.org/別ウインドウで開きます)へ。(河原田慎一)