高額の治療費負担減らせるペット保険 補償や年齢、選び方の注意は?

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沼田千賀子
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 コロナ禍で自由に人に会ったり、出かけたりできないなか、ペットとの暮らしに癒やしを見いだす人も多いでしょう。ペットが病気になったときに治療費の負担を減らす「ペット保険」のしくみや選び方について、専門家に聞きました。

 動物病院で診察や治療を受けたあと高額の請求が来て驚いた、という経験がある人もいるかもしれない。ペットには公的な健康保険制度がなく、費用の全額が飼い主の自己負担になるためだ。

 ペット保険最大手「アニコム損害保険」が契約者に実施した調査では、2019年の1年間に支出した病気やけがの治療費の平均は、猫が2万3919円、犬が4万4869円。大型犬だと5万5934円で、小型や中型犬に比べて高かった。手術費用などは高額になることがあり、小型犬に多い膝蓋骨(しつがいこつ)脱臼で手術して入院すると、20万円近くかかるケースもあるという。

 日本獣医師会が15年に発表した飼育者意識調査をみると、飼い主が動物病院にかける費用の1カ月平均は、犬や猫の年齢が上がるとともに高くなる傾向があった。犬は0~6歳が7136円、7~12歳は7800円、13歳以上だと9801円。猫は同じ年齢区分で6779円、6467円、7991円だった。ファイナンシャルプランナーの馬養(まがい)雅子さんは「ペットが高齢化すると病気やけがも増える。動物の医療も高度化し、費用がかかるようになってきた」と指摘する。

 ペット保険を使えば、こうした医療費の負担を軽減できる。

 現在、国内でペット保険を扱…

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