障害児が使える遊具のイベント 岩国の公園で開催

川本裕司
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 障害の有無にかかわらず楽しめる「インクルーシブ(包摂)遊具」の導入をめざすイベントが17日、山口県岩国市愛宕山ふくろう公園であった。総合支援学校の児童や父母ら約400人が思い切り体を動かした。

 主催したのは、県立岩国総合支援学校のPTAなどでつくる「遊びと育ちのインクルーシブ架け橋会」。市の後援を得たイベントでは、障害児家族の利用に限定して借り切った。子どもたちはボランティアらに見守られながら、すべり台などを含んだ大型複合遊具を楽しんだ。

 ダウン症の次男(10)と訪れた和木町の女性(44)は「体の動きが遅いので周りの子どもが後ろに並び、ふだんは公園では気をつかう」と言う。「迷惑をかけてはと、子どもがいない遠方の公園に車で行く」と話す岩国市の母親(35)もいた。

 架け橋会は今後、健常者と障害者が一緒に遊具を利用するイベントをふくろう公園で年2回ほど開きたい意向だ。市が国立病院機構跡地(黒磯町)で2025年度末に完成を予定する福祉・科学学習施設「いこいと学びの交流テラス」に、インクルーシブ遊具の設置を求めており、市も前向きに検討を進めている。

 インクルーシブ遊具は国営昭和記念公園(東京)が先駆けといわれ、昨年3月に都立砧公園(東京)で導入されたあと、藤沢市(神奈川)、湯梨浜町(鳥取)、宮古市(岩手)などで設置が相次いでいる。(川本裕司)