空き家活用、美郷の職楽しむ 徳島大生の観光プランが最優秀

福家司
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 四国の4国立大学とJR四国が連携した「地域観光チャレンジ2021」の成果発表と最終審査会が9月24日、オンラインであった。4大学の計8チームが観光ツアーのプランを発表し、最優秀の金賞には徳島大美郷チームの「『食』を通した空き家活用の提案」が選ばれた。

 学生らのユニークなプランをJR四国が旅行商品として売り出す事業で、2018年から始まった。しかし、コロナ禍で19年は実際のツアーはできず、昨年は事業自体が中止。今年は初のオンライン開催となり、参加した13チームから学内選考で選ばれた8チームの学生らが発表し、JR四国や4大学、四国の第一地銀4行などの関係者27人が審査した。

 徳島大総合科学部の2年生5人で編成する美郷チームの発表は、徳島県吉野川市の美郷地区への日帰りツアー。大畠酒造で梅酒を味わい、廃校になった小学校跡のゲストハウスや、空き家を活用した地域活動拠点を訪れる。さらに、メンバーも改修に参加した古民家を活用したレストランで食事を楽しむという内容だ。

 メンバーの浅野果林さんは取材に「大人数での訪問を断られるなど、コロナ禍で調査は難航したが、空き家問題に関心を持ってもらえるよう、そして美郷の魅力をお届けできるよう、みんなで取り組んだ。ツアーでは、参加者と家主や住民の交流が楽しみです」と話した。

 銀賞には徳島大出羽島班による「出羽島生活体験ツアー」、銅賞には愛媛大内子班の「和紙から感じる古き良き内子」と香川大留学生チームの「香川県西讃地区 自然・文化の旅」が選ばれた。

 JR四国の半井真司会長は「若者ならではの新しい視点が存分に入るとともに、いずれもウィズコロナやアフターコロナにマッチした企画になっている」と講評。ツアーは来春の実施を目指すという。(福家司)