パウエル氏「人生の汚点」終生悔いた国連演説 CIA信じる以外なく

有料会員記事

ワシントン=園田耕司
[PR]

 コリン・パウエル元国務長官が18日、新型コロナウイルス感染に伴う合併症のため死去した。84歳だった。黒人初の米軍統合参謀本部議長として1991年の湾岸戦争の指揮を執り、クウェート奪還作戦を主導した。米軍高官として輝かしい経歴をもち、将来の初の黒人大統領と期待する声もあった。しかし、それが暗転したのが、イラク戦争の開戦の大義をめぐる国連演説だった。パウエル氏は自身の判断を終生悔い続けた。

 パウエル氏はブッシュ(父)政権では米軍統合参謀本部議長、ブッシュ(子)政権では国務長官を歴任。国務長官当時に直面したのが、2001年9月の米同時多発テロだった。ブッシュ政権は、イラクのフセイン政権が大量破壊兵器(WMD)を隠していると非難。それを世界に向けて訴える役割を果たしたのが、パウエル氏だった。

 パウエル氏は03年2月、国連安全保障理事会で演説し、米情報機関の情報をもとに、イラクのフセイン政権が大量破壊兵器の開発を続けている、と非難した。しかし、実際には大量破壊兵器は見つからず、パウエル氏は自身の国連演説を「人生の汚点」と回顧している。

引退後も、共和党穏健派として存在感

 パウエル氏の国務長官当時の…

この記事は有料会員記事です。残り586文字有料会員になると続きをお読みいただけます。