ロシア、NATO代表部の活動を停止へ 外交官ら退去への対抗措置

モスクワ=喜田尚
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 ロシアのラブロフ外相は18日、ブリュッセルの北大西洋条約機構(NATO)本部にある同国代表部が11月から活動を停止すると明らかにした。代表部のロシア外交官らがNATOに信任を取り消され、ベルギーから退去を余儀なくされたことへの対抗措置。ロシアとNATOは互いに国境付近で演習を繰り返すなどして緊張が高まっており、窓口が閉じられることでさらに関係悪化が進みそうだ。

 ラブロフ外相はまた、モスクワにあるNATOの軍事連絡部の職員の信任を取り消し、同事務所や在ロシア・ベルギー大使館にあるNATO情報事務所の活動も停止させるとした。

 NATOは今月6日、ロシアに対し同国代表部の外交官8人の信任を取り消し、同部の定員を10人に削減すると通告した。ストルテンベルグ事務総長は8人についてメディアに「ロシアの隠れた情報機関メンバーだった」と話した。

 ロシアとNATOの関係は2014年3月にロシアがウクライナの領土である南部クリミア半島を併合して急激に悪化した。NATOは18年3月、英国ソールズベリーでロシアの元スパイらが神経剤で攻撃され、意識不明になった事件を受けてロシア代表部7人の信任を取り消し、定員を20人に削減していた。(モスクワ=喜田尚)