31日投開票の衆院選。投票したくてもできない人もいれば、投票してもムダだと思っている人もいるかもしれません。でも、ちょっと待ってください。専門家が選ぶ「投票に行きたくなる」作品をご紹介します。まずは「マンガ」です。
マンガ研究者 伊藤遊さんが選ぶ「3選」は
京都国際マンガミュージアムなどの展覧会を数多く手がける京都精華大学国際マンガ研究センター特任准教授の伊藤遊さんに、「投票に行きたくなる」マンガを選んでもらいました。3作目は「トキワ荘」で青春時代を過ごしたあの人の作品です。
最初は、実在の政治家を取り上げたマンガです。
「疾風の勇人」は「所得倍増論」で知られる池田勇人を主人公に、実際の戦後史をエンタメ化した政治家マンガです。スピンオフとして「角栄に花束を」(秋田書店)が連載中です。
大げさなセリフと大胆な展開が魅力ですが、歴史を学ぶ学習マンガの側面もあります。池田も田中角栄もかっこいいイケメン。最近の学習マンガは全員イケメン化していて、西郷隆盛もふっくらではなく、すっとした超イケメン。「疾風」はそれを突き抜ける感じ。しかし、ある程度は事実に沿った展開なので、現実の政治家にも関心が持てます。池田は宏池会を旗揚げし、その伝統を継ぐ岸田文雄首相も読んでいるとされ、タイムリーです。
「帝一の國(くに)」は選挙…