第3回シングルマザー「買うのは鶏のむね肉ばかり」 衆院選公示、有権者は

有料会員記事2021衆院選ニュース4U

安井健悟 甲斐江里子 狩野浩平 山根久美子
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 衆院選が19日公示され、候補者たちは各地で一斉に声を上げ始めた。新型コロナ対策、経済政策、政治とカネの問題……。有権者は安倍、菅、岸田政権の4年をどう評価し、誰に1票を投じるのか。SNSで意見を募って取材する「#ニュース4U」に思いを寄せた人たちに聞いた。

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非正規雇用も最前線、でも危険手当出ず…

 大阪市内にある民間の総合病院で事務職員として働く女性(61)は「末端の現場にいる国民の感覚がわかる人を選びたい。『非正規』という働き方をまずはなくしてほしい」と言う。

 自身を含め、勤務先の事務職員約100人のうち4割程度が非正規雇用。今夏の新型コロナ「第5波」では、毎日60人ほどが発熱外来に押し寄せた。女性も看護師らと同様に防護服を着用し、発熱者と間近にやりとりしたり待機部屋の案内をしたりする。それでも正規職員に支払われる「危険手当」はなく、時給1200円で働き続けた。「私たちも医師や看護師と同じように最前線で働いているのに」。電話は回線がパンクするほど、絶えず鳴った。職員の中には周囲からの差別を受けて辞めた人もいる。

 岸田政権は「成長と分配」をうたうが、「非正規の私たちにどんな分配があるのか」といぶかる。金融所得課税の見直しは早々に先送りされ、富裕層ばかりが税制面で優遇され続けていると感じる。長期に及ぶ自公政権では「政治とカネ」の問題が幾度も表面化し、不信感が募った。

 以前は正社員として働き貯金も海外旅行もできた。「ステップアップしたい」と転じた現在の職場で、非正規雇用の現実を目の当たりにした。「二世、三世議員の人にはわからないでしょう。現場は振り回されるばかりで疲弊しています」(安井健悟)

「政治家、1円足りずに苦しんだことあるのか」

 宮崎県都城市に住む会社員の女性(39)は3年前に離婚し、1人で中学3年、中学1年、小学5年の男の子を育てている。「政治家はあと1円が足りなくて苦しんだことなんてないんでしょうね。私たちと同じ暮らしを1年間してみたらどうかな」と話す。

 心身の不調で休職中。収入は…

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