第3回失敗から学んだオリックス、補強から育成へ スカウトのポイントは?

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大坂尚子
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 オリックス・バファローズの躍進を支えた一つに、高卒入団の若手の存在がある。特に近年のドラフトでは、Bクラスが続いたにもかかわらず、即戦力の社会人や大学生に偏らず高校生を積極的に指名した。背景には、失敗から学んだ球団の「土台」作りがあった。

 わずかの差で優勝を逃した2014年オフ、球団は小谷野栄一(現オリックスコーチ)や中島宏之(現巨人)、中日などで活躍したトニ・ブランコら、数十億円とも言われる大型補強をした。だが、ふたを開けてみれば故障者が相次ぎ、戦力は大幅ダウン。前年の勢いは消え5位に終わった。

 苦い教訓を得て、球団は補強から育成へかじを切る。

「野球に取り組む姿勢は、試合だけじゃわからない」

 「土台ができないと安定した成績は残せない。『急がば回れ』だよね」。16年10月から3年間、球団本部長を務めた長村裕之さん(62)は言う。

 16年秋のドラフト。1位こそ、即戦力の山岡泰輔(東京ガス)だったが、4位の山本由伸(宮崎・都城高)ら3位以降で高校生4人を指名し、17年も3人を獲得。より顕著になったのは18年以降だ。18年は太田椋(奈良・天理高)、19年が宮城大弥(沖縄・興南高)、20年は山下舜平大(福岡大大濠高)といずれも高校生を1位指名した。

 「レギュラーが故障した時など、代わりの選手との戦力差が大きいと安定した戦いはできない。高校生を2軍で鍛えて、力をつけさせようとした」。長村さんは狙いを話す。

 スカウティングのポイントも…

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