月の火山活動、20億年前まで? 中国探査機が回収した試料で判明

北京=高田正幸
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 中国政府系シンクタンクの中国科学院地質・地球物理研究所は19日、中国の無人月探査機嫦娥(じょうが)5号」が持ち帰った月の試料を分析したところ、約20億年前にできた玄武岩がみつかったと発表した。年代が特定できた月の試料としては最も新しく、月で火山活動がこれまでの想定よりも最近まで続いていたことを示す証拠だとしている。

 科学院によると、嫦娥5号は昨年12月、月面で1・73キロの物質の回収に成功。それらの物質を地球に持ち帰って分析したところ、20・3億年前の火山活動でできた玄武岩が含まれることが判明した。これまでの月の試料調査では、火山活動は28億~29億年前にほとんど停止したと考えられていたという。

 一連の研究では、20億年前の玄武岩はさらに古い時代のものと比べて水分量が少ないことも判明。火山活動での乾燥が理由とみられ、科学院は、約20億年前まで火山活動が続いていた裏付けになるとしている。

 月の試料の持ち帰りに成功したのは、米国、旧ソ連に続いて中国が3カ国目。将来的な月の有人探査や月面基地建設につながるとして、注目されていた。(北京=高田正幸)