前法相に挑むは…またも野党乱立の静岡1区、響く2年前のしこり

2021衆院選

玉木祥子、魚住あかり、黒田壮吉
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衆院選 注目の選挙区

 静岡1区は自民前職の上川陽子前法相(68)に、立憲新顔の遠藤行洋氏(59)、国民元職の高橋美穂氏(56)、維新前職の青山雅幸氏(59)が挑む構図となった。全国的に選挙協力の覚書を結んだ立憲と国民が競合する野党分裂の選挙戦になる。

 立憲の遠藤氏は19日午前、JR静岡駅前で「政治を変えるのは並大抵のことではない。皆さんの力を貸して下さい」。国民の高橋氏は19日昼、静岡市内で「普通の人たちが豊かになる政治を目指します」と訴えた。

 静岡1区では選挙の度に野党が乱立し、自民が議席を獲得してきた。2017年の前回、上川氏は約9万6千票を得て当選したが、当時の希望の党、立憲、共産の3候補の得票を合わせると約11万票で上回る。

 こうした状況下で、立憲と国民は独自候補の擁立を譲らなかった。両党の対立は19年7月の参院選にさかのぼる。「2人区」の参院選静岡選挙区では01年以降、自民と旧民主や旧民進が議席を分け合ってきた。19年は自民と国民の現職に対し、立憲が新たに候補者を擁立。立憲は「野党も切磋琢磨(せっさたくま)が必要だ」と説明したが、全国に四つある2人区で立憲と国民の競合は静岡だけだった。

 結果は自民と国民が議席を獲得したが、国民県連幹部は「しこりが根強く残り、1区は降ろすに降ろせない状況になった」と話す。昨秋の立憲と国民の合流でも、県選出の国会議員の一部は参加を見送った。

 前回、立憲から出馬して比例復活し、今回は維新から立った青山氏は「若い人の未来が本当に危うい状況。何とか打開したい」と訴えた。一方、自民の上川氏は静岡市内での第一声で、「岸田政権が信任を得て、補正予算などでコロナ禍の経済対策に取り組みたい」と力を込めた。(玉木祥子、魚住あかり、黒田壮吉)

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