夫の代からの因縁再び 女性候補2人が争う 北海道11区

2021衆院選

大野正美、中沢滋人 中野龍三
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 衆院選が19日公示され、北海道内では12選挙区と比例北海道ブロック(定数8)を合わせた20議席に計48人が届け出た。小選挙区では計32人が立候補し、5選挙区で与党候補と野党統一候補の一騎打ちとなった。与野党とも道内過半数の10議席超の獲得をめざし、新型コロナウイルス対策や経済政策などを争点に、12日間にわたって論戦が繰り広げられる。投開票は31日。注目の選挙区を紹介する。

コロナと政策 衆院選@北海道

 19日公示、31日投開票の衆院選は、医療体制や経済の立て直しなどコロナ対策が最大の争点となりそうです。コロナ禍の下で求められる政策を、北海道に関わる様々な課題とともに現場で探ります。北海道から随時配信します。

 道11区は前回同様、立憲前職の石川香織氏(37)と、自民元職の中川郁子氏(62)が届け出た。2005年総選挙で石川氏の夫・知裕氏と中川氏の夫・昭一氏(故人)が対決してから「因縁」が続く候補の再対決となった。

 石川氏は帯広市の選挙事務所前で第一声。「2世、3世や地元の名士ばかりの国会で、普通の感覚こそ必要との思いで駆け抜けてきた。野党議員では予算が削られると言われたが、4年間で地域の公共事業予算は135%に伸びた」と強調。「保守が強い十勝で勝ち抜き、もう一度仕事をさせて下さい」と訴えた。

 地元自治体幹部も参加。あいさつに立った小林康雄・士幌町長は「新人とは思えない活躍ぶり。牧場や漁場を駆け巡り、地域に大きな予算をもたらしてくれた」とエールを送った。

 中川氏も帯広市の選挙事務所前で第一声。「4年間、管内をくまなく歩いて、多くの人から色々な話を聞かせてもらった。それは私の財産」と落選後の4年間の支援に感謝を述べ、「皆さんの思いをしっかり形にさせていただく。十勝のために働かせていただきたい」と支持を訴えた。

 農業団体や業界団体関係者も集まり、ホクレンの篠原末治会長は応援のあいさつで「十勝が日本農業のトップを走るために、与党の先生が必要。中川さんと強い農業王国を作っていこう」と呼びかけた。(大野正美、中沢滋人)

 北海道では選挙区の候補者数は、2017年の前回(30人)より2人増えた。新旧別は前職14人、元職3人、新顔15人。党派別では、自民党11人、立憲民主党12人、公明党1人、共産党3人、日本維新の会3人、「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」(N党)1人、無所属1人。

 与党は公明が道10区に、それ以外の11選挙区に自民が候補者を立てた。対する野党は立憲、共産、社民党れいわ新選組の4党が共闘。立憲が全12選挙区に立て、うち9選挙区が野党統一候補になる。共産は5、7、12区に擁立した。また、維新は1~3区、N党は6区に擁立した。この結果、4、8、9、10、11区の5選挙区で与党候補と野党統一候補の一騎打ちとなった。

 解散前の小選挙区の議席は、吉川貴盛・元農水相=収賄罪で公判中=の辞職に伴う4月の道2区補選の後、自公6、立憲6となり与野党が伯仲。「政治とカネ」の問題への説明責任も問われる中、今回は与野党のどちらが過半数を獲得できるかが焦点となる。

 比例道ブロックには単独で16人、重複を含め計43人が立候補。前回は自民、立憲が各3議席、公明と希望の党が各1議席を獲得した。前回議席を失った共産が奪還できるかなどが注目される。(中野龍三)

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