「黒いナキウサギ」にびっくり 北海道・十勝岳で写真家撮影

奈良山雅俊
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 珍しい黒いエゾナキウサギが、大雪山十勝岳(2077メートル)の山麓(さんろく)でカメラに収められた。撮影した北海道留萌市の動物写真家佐藤圭さん(42)は「とにかくびっくり。ネット検索しても載っていない」と驚きを隠せない。

 佐藤さんは10月13日、冬支度で忙しく岩場を動き回るナキウサギの撮影中、「真っ黒な生き物」が目に飛び込んできた。ナキウサギの体色は茶色だ。最初は何の動物かわからず、慌ててシャッターを切ったため、ピンボケに。2度目に現れた時にナキウサギとわかり、撮影にも成功した。

 写真をよく見ると、背部から脇腹、頭部は真っ黒で、腹部や手足は茶色。佐藤さんは「これだけ撮っていて初めて見た。先天的な黒色素過剰で全身が黒くなるメラニズムではないようだ。もう一度現れてくれてよかった」と話す。

 ナキウサギは、外見はネズミのようだがウサギの仲間で、大雪山系や日高山脈などの高山帯に生息する。冬は岩穴で乾燥させた植物などを食べて過ごすため、いまはエサ集めに忙しい。「ピチッ、ピチッ」という鳴き声も可愛く、登山者の人気者だ。(奈良山雅俊)