北海道で唯一の公明小選挙区議席 立憲は奪回狙う 道10区

2021衆院選

松尾一郎、岡田昇 中野龍三
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 衆院選が19日公示され、北海道内では12選挙区と比例北海道ブロック(定数8)を合わせた20議席に計48人が届け出た。小選挙区では計32人が立候補し、5選挙区で与党候補と野党統一候補の一騎打ちとなった。与野党とも道内過半数の10議席超の獲得をめざし、新型コロナウイルス対策や経済政策などを争点に、12日間にわたって論戦が繰り広げられる。投開票は31日。注目の選挙区を紹介する。

コロナと政策 衆院選@北海道

 19日公示、31日投開票の衆院選は、医療体制や経済の立て直しなどコロナ対策が最大の争点となりそうです。コロナ禍の下で求められる政策を、北海道に関わる様々な課題とともに現場で探ります。北海道から随時配信します。

 道10区は前回2017年と同じ候補による一騎打ち。公明にとって道内で唯一の小選挙区議席で、3回連続で当選を重ねてきた。対する立憲は議席奪還を狙う。

 立憲前職の神谷裕氏(53)は前回、わずかな差で敗れ比例で復活した。岩見沢市の商業施設前での第一声では「513票差を取り戻すときがやってきた」と呼びかけた。非正規雇用や1人親世帯、米価下落に悩む農家などに触れ、「普通に生きることが難しくなっている。一生懸命働いているのに、生活は厳しくなるばかり」と現状を批判。「お金でお金を生む。そういう人が優遇され、額に汗して仕事をしている人が軽んじられている。今の政治を根底から変えなければいけない」と力を込めた。

 公明前職の稲津久氏(63)は、岩見沢市内のホテル前で「与党の力、政治の力、皆さんと一緒に、この政治力をもって、私たちの地域の未来を築いていこう」と第一声。昨秋まで厚労副大臣としてコロナ対策に取り組んだ実績を強調し、地域の道路整備や米価下落対策などに取り組むと訴えた。

 自民の比例単独候補の前職で元岩見沢市長の渡辺孝一氏も応援演説に立ち、「自民党として、ぜひ一人ひとりが稲津候補をなんとか当選に押し上げることをお願い申し上げる」と支持を訴えた。松尾一郎、岡田昇)

 今回の衆院選で、北海道の全12選挙区の候補者数は、2017年の前回(30人)より2人増えた。新旧別は前職14人、元職3人、新顔15人。党派別では、自民党11人、立憲民主党12人、公明党1人、共産党3人、日本維新の会3人、「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」(N党)1人、無所属1人。

 与党は公明が道10区に、それ以外の11選挙区に自民が候補者を立てた。対する野党は立憲、共産、社民党れいわ新選組の4党が共闘。立憲が全12選挙区に立て、うち9選挙区が野党統一候補になる。共産は5、7、12区に擁立した。また、維新は1~3区、N党は6区に擁立した。この結果、4、8、9、10、11区の5選挙区で与党候補と野党統一候補の一騎打ちとなった。

 解散前の小選挙区の議席は、吉川貴盛・元農水相=収賄罪で公判中=の辞職に伴う4月の道2区補選の後、自公6、立憲6となり与野党が伯仲。「政治とカネ」の問題への説明責任も問われる中、今回は与野党のどちらが過半数を獲得できるかが焦点となる。

 比例道ブロックには単独で16人、重複を含め計43人が立候補。前回は自民、立憲が各3議席、公明と希望の党が各1議席を獲得した。前回議席を失った共産が奪還できるかなどが注目される。(中野龍三)

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