「日本に来られて光栄です」 退避のアフガニスタン人88人が来日

アフガニスタン情勢

相原亮 小早川遥平
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 タリバンが権力を握ったアフガニスタンからの国外退避をめぐり、日本大使館国際協力機構(JICA)の現地スタッフやその家族ら88人が19日、成田空港に到着した。

 外務省によると、到着した現地スタッフとその家族は、大使館が8組32人、JICAが5組21人。このほか、JICAのプログラムによる留学生が24人。このほか11人いるが、身元を明らかにしていない。

 88人は、日本政府の要請を受けてカタール政府が手配した民間機で今月上旬、出国。カタール経由で来日した。

 政府の支援により日本に到着したアフガニスタン人は、今回を含めて計261人となる。まだ200人超が現地に残っているとみられ、政府は引き続きタリバンやカタール政府との交渉を続ける。

 外務省はJICAと共同で、入国済みのアフガニスタン人に対する聞き取りを始めている。同省幹部によると、「本音は帰国したい人が多いが、政情が安定するまでは難しいだろう」としたうえで、「日本にいる間は家族を含め、できる限りの支援をしたい」と話した。

 成田空港では午後7時ごろ、到着した88人が外務省の職員らに付き添われながら、新型コロナウイルスの検査に向かった。小さな子どもを抱えていた大使館現地スタッフの男性は、「日本に来られて光栄です。日本政府の支援と国民の協力に感謝します」と話した。(相原亮、小早川遥平)

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