全日本吹奏楽コンへ「2年分の想い」 20年ぶり出場の埼玉・加治中

佐藤太郎
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 第69回全日本吹奏楽コンクール全日本吹奏楽連盟、朝日新聞社主催)は名古屋市名古屋国際会議場で23日に中学の部、24日に高校の部が開かれる。新型コロナウイルスの影響で2年ぶりの開催。西関東支部代表として出場する6校は、いずれも実力校ぞろい。その中で20年ぶりの出場を果たした飯能市立加治中の奮闘を紹介する。(佐藤太郎)

10月23日から、第69回全日本吹奏楽コンクールが始まります。感染症対策の一環で入場券の一般販売は見合わせになりましたが、全部門の演奏がインターネットを通じて初めてライブ配信されます。申し込み専用サイト(https://www.asahi.com/brasschorus2021/wbandcompetition.html?ref=article

 2001年に開催された第49回全日本吹奏楽コンクールで金賞を受賞した埼玉県飯能市立加治中が20年ぶりに全日本に戻ってきた。13年に赴任した吹奏楽部顧問の落合誠教諭(55)は部内紙「吹奏族」を発行して部員間の意思疎通や士気向上をはかってきた。苦節8年、生徒とともにつかんだ全日本出場だ。

 19年も西関東大会で金賞を受賞したが、代表には届かなかった。「テクニックではなく気持ちの持ち方を学んだ」と落合教諭。県大会で力を出し尽くすのではなく、西関東、全日本につながるように余裕を持って演奏しようと昨年から徹底してきた。

 部長の山本優希さん(3年)は「音量より音程を重視して練習してきた。加治中が大切にしてきた『響き』を聴いてほしい」と話す。副部長の築茂健さん(3年)も「(ソプラノや中音など音域別の)分奏を積み重ねてきた」と自信をみせる。唱え続けた「名古屋に響け2年分の想い」には、昨年の3年生の悔し涙も含まれている。

 ほかの出場校は越谷市立大相模中、朝霞市立朝霞第一中。大相模の田中秀和教諭、朝霞第一の外崎三吉教諭とも全日本の舞台を熟知しており、金賞が狙える実力校だ。

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 高校の部の出場校は抜群の安定感を誇る埼玉栄、伊奈学園総合、春日部共栄の3校。8大会連続29回目出場の埼玉栄は歌劇「サムソンとデリラ」、10大会連続22回目出場の伊奈学園総合は「レ・ミゼラブル」より、9大会連続16回目出場の春日部共栄はバレエ音楽「中国の不思議な役人」よりをそれぞれ演奏する。

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 10月23日から始まる第69回全日本吹奏楽コンクールのすべての演奏を、全日本吹奏楽連盟と朝日新聞社はオンラインでライブ配信します。会場への入場は出演関係者に限られ、入場券の一般販売はありません。配信の詳細は専用サイト(https://www.asahi.com/brasschorus2021/wbandcompetition.html?ref=article)をご覧ください。