空に頼らない新サービス、JALもANAも コロナの苦境打開なるか

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藤えりか
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歩いても電車やバスの移動でもマイルがたまる米国発の新サービス「マイルズ」のアプリに、日本航空(JAL)などの特典が並ぶ=10月20日、東京都渋谷区、藤えりか撮影
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 飛行機ではない。徒歩、自転車、バイク、自家用車で動いた距離などに応じて「マイル」がたまるサービスが始まる。かかわるのはコロナ禍に悩む航空大手2社だ。空から遠のいた人たちを、ポイントを集める「ポイ活」の活況にも乗じて取り込み、新たな収益につなげるねらいがある。

 どんな風に移動したかをスマートフォンなどのアプリが検知。マイルがたまって特典に交換――。米シリコンバレー発のサービス「マイルズ」が20日、日本でも始まった。日本航空(JAL)グループが運営元の米マイルズ社に出資し、日本でも提携した。

 移動の距離や回数、手段は人工知能(AI)が判別する。誤りがあれば後で手動で修正できる。

 特典の提供は20日時点で83社108種類。JALグループの国内パッケージ旅行や空港宅配、JR東日本グループやマルイのネット通販、靴などの修理チェーン「ミスターミニット」、ネット学習サイト「Udemy(ユーデミー)」などの割引、アマゾンのギフト券、ファミリーマートのコーヒー無料券にもなる。動画配信サービス「Hulu(フールー)」や「DAZN(ダゾーン)」を5~6カ月間視聴できる権利の抽選もある。

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歩いてもマイルがたまる米国発サービス「マイルズ」の日本でのサービス開始に合わせ、記者会見するマイルズ日本法人の高橋正巳CEO(右から2人目)と、日本航空(JAL)の西畑智博常務(左端)、ファミリーマートの足立光CMO(右端)。提携企業の一つ、サンリオからキティも登場=10月20日、東京都渋谷区、藤えりか撮影

 提携企業は売り上げや利用者増につながったらマイルズに手数料を払うしくみだ。米国では2019年の本格開始後、特典交換は累計6700万ドル(約76億円)相当に上った一方、それに伴う提携企業の売り上げは約4倍の同2億7500万ドルに達したという。ファミマの足立光チーフ・マーケティング・オフィサーは20日の記者会見で、「いままでの習慣にファミマがなかった人に、ファミマを入れていただく」と顧客増につなげる意欲を語った。

 マイルのたまり方は単純な距離ではなく、移動手段によって変わる。積算率は車を1とすると電車やバスは3倍、自転車5倍、徒歩や走れば10倍と、環境負荷が低いほど高くなる。飛行機は逆に0・1倍と低い。

徒歩より低い飛行機の扱い、それでもJALは

 マイル積算上の飛行機の扱い…

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