感染の収束観測は「早計」 中川日医会長、ブレークスルー感染に警鐘

新型コロナウイルス

村井隼人
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 日本医師会の中川俊男会長は20日の会見で新型コロナウイルスに関連し、「ワクチン接種が行き渡った国々でも(2回の接種後に感染する)ブレークスルー感染が広がっている」と述べ、3回目の接種を含めた対策の必要性を訴えた。また、「感染者が一定程度増加しても死亡者数や重症者数が少なければいいと考えるのは早計だ」とし、引き続き感染防止の徹底を呼びかけた。

 中川氏は海外の感染状況を説明。接種で日本に先行し、新規感染者を一時押さえ込んだ英国はマスクの着用義務やレストラン、集会での人数制限を撤廃したが、18日の新規感染者が約5万人近くになったとした。接種率が8割を超えるシンガポールでも9月に感染者の急増がみられ、接種が進んだ国々でも再拡大しているとした。

 政府が15日に示した感染症対策の全体像で、コロナ用病床と申告しながら使用しない「幽霊病床」に言及したことにもふれ、「言葉が独り歩きしている」と指摘。要請があればすぐに患者を受けられる「即応病床」と、一定期間後に受け入れる「準備病床」について、「行政と医療機関との間で理解を共有できていなかった」とし、今後は病院の規模に応じた役割分担を進めていく考えを示した。(村井隼人)

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