貸付金を装って現金授受か 奈良・香芝の収賄事件 大阪地検特捜部

[PR]

 奈良県香芝市にあるごみ焼却施設「美濃園」の発注工事をめぐり、業者側から賄賂を受け取ったとする収賄容疑で大阪地検特捜部に逮捕された元市議長の北川重信容疑者(72)=同県御所市=が、同居する知人女性(47)への貸付金を装うなどして現金を受け取っていた疑いがあることが、関係者への取材で分かった。

 特捜部によると、北川容疑者は2018年3月~19年3月、美濃園の新設工事や焼却炉の定期修繕工事の発注に関して有利な取り計らいを受けたい趣旨と知りながら焼却炉メーカーの元顧問の男性(72)から13回にわたり、計約479万円を受け取った疑いがある。

 関係者によると、元顧問は北川容疑者の知人女性らを借り主とする借用書を作成。貸し付け名目で北川容疑者側に金を渡しており、元顧問が北川容疑者に現金を直接手渡したケースもあったという。元顧問が焼却炉メーカーから受け取った顧問料などを原資に、現金の受け渡しは総額1500万円を超えるとみられる。特捜部は、北川容疑者に流れた金が賄賂に当たるかどうか、捜査を進めている。

 特捜部は20日朝から、焼却炉メーカーの大阪支店(大阪市北区)や、大阪府枚方市内にある同社の元顧問宅などを家宅捜索した。

 北川容疑者は市議会の任命を受け、美濃園を管理する「香芝・王寺環境施設組合」(香芝市)の議員を務めていた。組合の職員によると、18年に数回、焼却炉メーカーの大阪支店関係者が営業に訪問。事前に北川容疑者から「(焼却炉メーカーが)行きよるから話をきいてくれ」との連絡があったという。