NHKの連続テレビ小説「おかえりモネ」は、10月29日の最終回まで残りわずかとなった。
ヒロインの「モネ」こと永浦百音は、東日本大震災が起きた時、地元の宮城・気仙沼にいなかったことに悩み、「役に立ちたい」と思い、故郷で気象予報士として働いている。
テレビドラマに詳しい岡室美奈子・早稲田大教授に話を聞くと、「役に立つこと」自体を問いかけている「一筋縄ではいかない朝ドラ」と評価する。どういうことなのか。
――「おかえりモネ」をどのように見ていますか。
100作を超えた朝ドラの歴史の中でも傑作と呼べる作品の一つだと思います。
震災から10年の年に「復興…