「ジョンとポールは最後まで…」 ビートルズ解散間際、2人の関係は

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聞き手・定塚遼
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 ビートルズが最後に発表したアルバム「レット・イット・ビー」については、アレンジにポール・マッカートニーが反発するなど、長年火種を抱え、論争の的になってきた。

 そんな中、リミックス(再編集)され10月15日にリリースされた「レット・イット・ビー スペシャル・エディション」が、世界中で話題を呼んでいる。

 リミックスを担当したビートルズのプロデューサー、ジョージ・マーティンの息子、ジャイルズ・マーティンに話を聞いた。今回のリミックスにあたってポールとどんなやり取りをしたのかについて明かしてくれたほか、ビートルズの解散する際のジョンとポールの状況などについても言及してくれた。

 ――今回のリミックスにおける大きなコンセプトや狙いを教えて下さい。

 「レット・イット・ビー」って、すごく複雑に作られたアルバムなんですよね。三つの異なる制作のものが集められた。まずはその(ロンドンの)サヴィルロウにあるアップルのスタジオで録音されたセッション。それと「ルーフトップ・セッション」と呼ばれている屋上でのコンサート、そしてグリン・ジョンズと父ジョージ・マーティンが関わり、フィル・スぺクターが最終的に全てをリプロダクションしたもの、っていうこの三つから成り立ってる。それらを、いかにそれをこう一つのものにするかっていうのが自分の使命だった。

 ――このアルバムを巡っては、元々ポール・マッカートニーがアレンジに反発を示してきました。

 このアルバムは、唯一ビートルズの中で、メンバーたちの承認を得ていない、とまでは言えないですが、メンバーに気に入ってもらえなかった作品だった。ボールはフィル・スペクターの仕事について、当時から嫌いだと言っていましたよね。だから、今回この作業をやるにあたって、ポールにもお伺いを立てた。「リミックスしてもいいだろうか」と。

「この音を取って欲しい」 再編集でポールが要請

 ――その時に、ポールとどういった会話のやり取りがありましたか。何かポールから要望はあったのでしょうか?

記事中盤では、リミックス作業を提案したときや完成後のポールの言葉、ポールの要請で変更した音など、リミックス作業の内容について語ります。記事後半では、ジョージ・マーティンがプロデューサーを降りた経緯や、彼が抱いていたフィル・スペクターへの感情とビートルズ解散への思い、そして膨大な資料から浮かび上がってきた解散間際のジョンとポールの関係などを語ります。

 別のアルバム「サージェント…

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