ナワリヌイ氏にサハロフ賞授与 欧州議会、ロシアに身柄解放を求める

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ブリュッセル=青田秀樹 モスクワ=石橋亮介
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 欧州連合(EU)の欧州議会は20日、人権や民主主義を守る活動をたたえる今年の「サハロフ賞」を、ロシアの反政権活動家アレクセイ・ナワリヌイ氏(45)に贈ると発表した。強権体制を強めるプーチン政権に対し、市民の側を支える姿勢を改めて示した。

 ナワリヌイ氏はプーチン政権の汚職を追及してきた活動家。毒殺未遂事件に遭ってドイツで療養した後1月に帰国し、身柄を拘束された。過去の経済事件の執行猶予を取り消されて収監されているほか、過激派組織の中心人物だなどとして次々と捜査対象になっている。それでも9月の下院選で獄中から反与党の結集を呼びかけるといった活動を続けている。

 欧州議会は発表にあたり、「ロシアの人々の自由な選択の機会を取り戻すため、ナワリヌイ氏は多大なる勇気を見せ続けている。自らの自由が失われ、命を落としかける犠牲を払いながらもだ」とたたえた。

 EUは、毒殺未遂事件へのロシア当局の関与や、デモ参加者の弾圧などを問題視して高官らの渡航禁止や資産凍結の制裁を科している。これに対してロシア側は欧州議会のサッソーリ議長らに報復制裁を発動。ロシアによるクリミア半島の一方的な併合で冷え込んだEUとロシアの関係は、改善の兆しが見えない状態になっている。

 欧州議会は、サハロフ賞の発表にあわせ、無条件で直ちにナワリヌイ氏の身柄拘束を解くよう求め、「ロシア当局は、反政権派、市民社会、メディアへの嫌がらせや脅し、攻撃をやめねばならない」と訴えた。

 サハロフ賞は旧ソ連の反体制…

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