第1回「女は上がらん」女性議員ゼロの村の言い伝え 子育ての相談は隣町へ

有料会員記事2021衆院選

山崎毅朗
写真・図版
山あいに田園風景が広がる福岡県赤村。農業の後継者不足を不安視する声も上がっている=2021年10月7日、山崎毅朗撮影
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 女性議員がいない――。

 内閣府によると、全国1741市区町村議会のうち、こうした議会は298(17・1%)。そのひとつの福岡県赤村(あかむら)では、1955年からこの状態が続く。

 「あんたが出るんか」。今年6月の村議選(定数10)で、整体師の吉武洋子さん(65)が立候補したことに、こう言って驚く村民もいた。

 福岡市から東へ50キロ余りの赤村は、山あいの盆地に田園が広がる。吉武さんはUターンした夫とともに99年に転居。3人の子育てが一段落した後、村おこしや特産物センターの運営に携わる中、若い世代を増やすため女性の視点が必要と考え、4年前に初めて立候補した。村では初の女性村議が引退して以来、約60年間、立候補する女性はいなかった。

衆院選を機に、女性政治家の割合について注目されることが増えました。村議選に立候補する女性すらいなかった福岡県赤村を歩くと、若い母親の切実な声が聞こえてきました。

20代女性「気軽に悩みを打ち明ける雰囲気ない」

 だが「女は上がらん(当選し…

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