北朝鮮ミサイル発射めぐり欧米が非難 国連安保理が緊急協議

ニューヨーク=藤原学思、ソウル=鈴木拓也
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 北朝鮮が弾道ミサイル発射したことを受け、国連安全保障理事会は20日、非公開の緊急協議を実施した。米国と英国が要請した。欧米の理事国は北朝鮮を非難する声明を報道陣に読み上げたが、安保理としての一致した見解は示さなかった。

 北朝鮮は9月に入り、新型の巡航ミサイルや短距離弾道ミサイル発射するなど、軍事活動を活発化させている。19日には潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を潜水艦から発射する実験に成功したと、翌日に国営メディアが報じた。

 今回の安保理の協議は9月15日、10月1日に次いで非公開で実施された。米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は協議に先立って報道陣に対応。北朝鮮の軍事活動を「一連の無謀な挑発行為」と呼び、安保理決議に違反するものだと指摘した。

 北朝鮮に対しては、「米国は継続的な、実質的な対話をするよう求める」と訴え、前提条件なしに会談をする用意があることを強調。「韓国と日本の防衛に対する我々のコミットメントは鉄壁だ」とも語った。

 協議前にはこのほか、英国やフランスアイルランドエストニア国連大使らが相次いで北朝鮮を非難。ただ、安保理の全会一致が必要な「議長声明」や「報道声明」といった公式見解は出されなかった。

 一方、北朝鮮外務省は21日、国連安全保障理事会の緊急協議について、「米国と追従勢力が誤った行動を選択すれば、より厳重で深刻な結果を招く」と警告する談話を発表した。

 談話では、「試射は中長期的な国防科学発展計画の一環。周辺国に脅威や被害を与えておらず、米国を狙ったものでもない」と主張。安保理の緊急協議の開催を要請した米国に対し、

主権国家の正当な自衛権の行使に異常な反応を示し、非常に懸念している」と批判した。

 そのうえで、米国も同一の兵器を保有しており、北朝鮮の開発や試射を批判するのは「明白な二重基準」と指摘。「米国と国連安保理が危険な『時限爆弾』に触れていることに強い懸念を示す」との表現を使って警告した。(ニューヨーク=藤原学思、ソウル=鈴木拓也)