衆院選で「分配」が目立つ本当の理由 ゲーム理論からみた選挙公約

有料会員記事2021衆院選

[PR]

 衆院選が19日公示された。

 選挙には政党、候補者、支援者、有権者といった多くの利害関係者がいる。この複雑な選挙を経済学者はゲーム理論を使い、様々な観点から分析してきた。

 その出発点となる有名な定理に「中位投票者定理」がある。ある条件のもとでは、政党の掲げる公約が“中位投票者”の考えに収斂(しゅうれん)し、政党間の差異がなくなることを示す。

 くしくも、今回のコロナ下の総選挙は与野党がともに公約に「分配」を掲げており、違いが見えにくくなっている。これは中位投票者定理による収斂現象かもしれない。この仮説が成り立つかどうか考えてみた。

たけうち・かん 1974年生まれ。一橋大学准教授。米ミシガン大博士。研究テーマは実験経済学、行動経済学。

 まず「中位投票者」について…

この記事は有料会員記事です。残り1797文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
2021衆院選

2021衆院選

ニュースや連載、候補者の政策への考え方など選挙情報を多角的にお伝えします。[記事一覧へ]