ショパンコンクール、反田恭平さん2位 日本出身者で過去最高タイ
ワルシャワで開かれた第18回ショパン国際ピアノコンクールの最終審査の結果が21日未明(日本時間21日午前)に発表され、反田(そりた)恭平さん(27)=東京都出身=が2位に、小林愛実(あいみ)さん(26)=山口県宇部市出身=が4位に入賞した。1位はカナダのブルース・リウさんだった。
反田さんはワルシャワのショパン国立音楽大に在籍。2016年にデビュー後、国内外で活動する。自らオーケストラを運営し、有料音楽配信を手がけるなど、多様な手法でクラシック音楽の普及に力を入れている。
小林さんは米フィラデルフィアのカーティス音楽院に在籍。前回15年も日本人として唯一、本選に残ったが、入賞を逃した。9歳から国際的な舞台で演奏を続け、14歳でCDを出すなど、国内外で注目を集めてきた。
ショパン・コンクールは1927年に始まり、5年に1度開かれる世界3大音楽コンクールの一つ。新型コロナウイルスの感染拡大のため、昨年の予定が今年に延期されていた。優勝経験者にはアルゲリッチやブーニンらがいる。日本出身者の優勝はなく、70年の内田光子さんの2位が最高で、反田さんは並ぶ記録となる。
今回は世界各国から500人以上のピアニストが応募した。87人(日本は14人)が予備審査を通過。3回の予選を経て、反田さん、小林さんら12人が本選に進んだ。(ワルシャワ=野島淳)
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