新型コロナウイルスの「デルタ株」と「アルファ株」の遺伝情報をあわせもつウイルスが見つかったと、国立感染症研究所(感染研)が発表した。感染者の体内で二つの変異株の遺伝情報が混ざる「組み換え」が起こったとみられている。
感染力や免疫のはたらきに影響するウイルス表面の「スパイクたんぱく質」の遺伝子はデルタ株と同じで、感染拡大やワクチンの効果などに大きく影響する可能性はないという。
感染者6人から8月12日~9月1日に採取した検体で確認された。新型コロナウイルスの遺伝子は約3万個の「塩基」という物質が連なった構造をしている。このうち、約9割(2万7500個目くらい)までが「デルタ株」、それ以降が「アルファ株」の特徴をもっていた。6人につながりはないが、ウイルスの遺伝情報はほぼ同じで、共通の起源があるとみられる。
新型コロナの複数の変異株が…

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