空飛ぶクルマ、SDGs…万博が残す後世への遺産とは

コーディネーター・大月規義
【動画】パネル討論「大阪・関西万博 未来社会どう描く」
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 国際シンポジウム「朝日地球会議2021」(朝日新聞社主催)はオンラインで開催され、最終日の21日、パネル討論「大阪・関西万博 未来社会どう描く」を配信した。2025年日本国際博覧会協会広報戦略局長兼企画局長の堺井啓公さんとWAKAZO代表で東京医科歯科大医学科3年生の木島優美さんが登壇した。

 25年に開かれる大阪・関西万博のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」。世界各国や企業のパビリオン(展示館)が並び、空飛ぶクルマなどの新技術も披露される。SDGs(国連の持続可能な開発目標)の達成に向けた進み具合を確認し、取り組みを加速させる機会でもある。どんな企画が進んでいるのか。かかわる方法はあるのか。後世にレガシー(遺産)を残せるのか。開催に向けて動き出している2人のパネリストから最新の動向を聞き、万博の意義や可能性を考えた。

 大阪市の夢洲(ゆめしま)で2025年4月に開かれる「大阪・関西万博」。全国的な盛り上がりはまだ見られないが、「未来社会の実験場」というコンセプト実現のため、準備は急ピッチで進められている。

 運営を担う2025年日本国際博覧会協会の広報戦略局長、堺井啓公(よしまさ)さんによると、参加目標は150カ国。いま約60カ国が参加表明している。環境問題や最先端の科学技術のほか、新型コロナ禍後の新しい行動様式なども探る空間をつくるという。

 これまで万博といえば、人気パビリオンに長い行列ができる「見る」万博だった。今回は新たな仕掛けが加わる。堺井さんは「来場者に参加してもらい、未来社会を一緒に『共創』できる万博にしたい」と話す。

 万博のテーマ「いのち輝く……」に刺激を受け、共創を模索するのが、医療系の学生らの団体「WAKAZO」だ。代表の木島優美さんは、万博を機にデジタル技術が向上することを期待する。「ヘルスケアデータの提供で、命を市民で守り合うことができるのでは」。学生らが参加できる「若者サミット」も構想しているという。(コーディネーター・大月規義