第10回「苦い薬」も示したマニフェスト、あるかな?事後検証の仕組みは?

有料会員記事2021衆院選

高浜行人
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 「選挙のマニフェストは当選後、達成度をはからないのでしょうか?」。SNSで情報交換しながら取材する「#ニュース4U」の「教科書で学べない政治教室」に、東京都の大学教員(54)からそんな疑問が寄せられた。

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点数化して評価する試み、あります

 選挙で候補者が有権者への約束を掲げるマニフェストが次の選挙までにどのくらい達成されたか、点数化して評価する試みはある。関東学院大の牧瀬稔准教授は9月、川崎市長選(10月31日投開票)の現職候補のマニフェスト検証会で、在任4年間の達成度を評価した。

 街づくりや文化振興などの事業を一つずつ、公表資料や議会答弁をもとに5点満点で評価し、満点に対する割合を86・8%とはじいた。「評価される側はできなかったことを反省して次に生かせる。有権者は人気ではなく政策で選べる」という。石川県加賀市長選や神奈川県厚木市長選など20ほどの選挙で実施してきた。

 一方、国政選挙では事後検証は難しいようだ。早稲田大学マニフェスト研究所によると、対象事業が幅広く規模も大きいため費用と時間がかかるという。同研究所は、国政選挙のたびに政党公約の出来栄えを数値で評価しているが、事後検証の仕組みは模索中だ。

目立つ抽象的なマニフェスト、本来の姿とは

 近年の政党公約は事後検証し…

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